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パパは女の人が好き (2009/韓国)(イ・グァンジェ) 60点

2010-09-10 13:11:38 | 映画遍歴
韓国映画、いろんなことに挑戦するが、題材もここまで来たか、という(でもないか?)性転換をテーマとした一応ロマンス&コメディだ。男時代に設けた子供との邂逅、そして現在進行中の男性との恋愛話を掛け合わせている。

設定はそれほど無理だとも思わないけれど、主役の【イ・ナヨン】があまりにほっそりしている女優なので、 つけひげをつけさせても漫画になっちゃうし、全然リアリティを感じない。まだしも進行中の大人の恋愛話の方がまだ面白いが、これもどう考えても男が元男の女性を愛し続けるといったお決まり話がいまいちだなあ。

恋愛っていうのは肉欲があってそれが仮想恋愛(要するにプラトニック)になるわけだから、この関係はどう考えてもリアリティがなさすぎる。

韓国映画って、単純に終わらせないものが多いはずだ。父・息子の展開も実はDNAで実の親子でなかったとか、そういうちょいどんでん返しなるものを期待していたが、普通どおりの終わりで、あっけない。

大人の方の恋愛も、ハッピーエンドになるのではなく、愛しているからこそ、女(?)の方から身を引くといった(これもありきたりかなあ)展開を予想していたが、何ら手心は加えられていないまま終わっている。

こんな、屈折感のない、言い換えれば、あまり練られていない脚本の作品もまあ珍しい。韓国映画では珍しい、見終わってからも何も残らない映画でございました。

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