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東京マリーゴールド(2001/日)

2005-08-09 00:01:48 | 映画遍歴
相変わらず洗練された映像。市川準の色だ。この移ろい行く色彩は東京にはぴったりだ。
1年ぽっきりの恋。期限があるのにやはり恋愛感情はそんなものでなくなってくる。どっと押し寄せる別れの不安。一筋見たい淡い光。この灯を消したくない気持ち。そんな当たり前の女の感情を田中が結構うまく演じている。

前半の30分が東京に生活している女性のスケッチだったのが、だんだん深みに入ってくるあたりからいい。ホント、普遍的な、誰でも経験する恋愛感情。

けれど、男は通常の人生感はまったく持っていなかった。ちょっと個性的な偏屈男でもあった。

まあ、よくあるパターン、と言えようか、、。ひとつの恋愛はふとしたことで始まり、1年で終わりを告げた。1年草マリーゴールドのように。

1年草だから、根は枯れる。それだけの、過ぎ去る恋。結構残ってしまう映画ですね。

そんな、人生のちょっとしたスケッチ。マリーゴールドという1年草は海外では嫌われるそうです。匂いがきつく虫も来ないとか。
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