地方競馬でも衰亡目立つばん馬競馬をクローズアップした稀有なドラマだ。生きることの苦しさ、喜び、明日への想い、、。北国の厳しい自然を背景にある若者の再生を謳った物語。
まず厩舎という日頃僕たちが目にしない環境がみずみずしい。まさに動物と自然と人間との融合場所だ。ストーリー自体は東京で事業に失敗した若者が故郷に戻り自分を取り戻していくありきたりのものなんだが、実際汗をかきながら仕事に従事する人間が生き生きしているので、東京での生活を止めたくなったほどである。
ただ、テーマ自体がそれほど強いものではなく、人生の捉え方も淡々と描いているので、強烈な感動作といった構成を取っていない。それはそれで全然問題ないのだが、ちょっともったいない感じがするなあ。
でも、ラストのばん馬レースをもう気にしないで競馬場を去っていく何気ないシーンは、逆に印象に残る。
演技的には佐藤浩市が際立って素晴らしく、人生を広く見据える人間像を演じていた。対して、伊勢谷友介が頑張っているもののちょっとまだ未熟なところも見られた。吹石一恵が意外と良かったかなあ。あの、騎手ぶりはちょっとやそこらで演じられるものではない。体を張っていましたね。
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まず厩舎という日頃僕たちが目にしない環境がみずみずしい。まさに動物と自然と人間との融合場所だ。ストーリー自体は東京で事業に失敗した若者が故郷に戻り自分を取り戻していくありきたりのものなんだが、実際汗をかきながら仕事に従事する人間が生き生きしているので、東京での生活を止めたくなったほどである。
ただ、テーマ自体がそれほど強いものではなく、人生の捉え方も淡々と描いているので、強烈な感動作といった構成を取っていない。それはそれで全然問題ないのだが、ちょっともったいない感じがするなあ。
でも、ラストのばん馬レースをもう気にしないで競馬場を去っていく何気ないシーンは、逆に印象に残る。
演技的には佐藤浩市が際立って素晴らしく、人生を広く見据える人間像を演じていた。対して、伊勢谷友介が頑張っているもののちょっとまだ未熟なところも見られた。吹石一恵が意外と良かったかなあ。あの、騎手ぶりはちょっとやそこらで演じられるものではない。体を張っていましたね。
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