この映画、見終わった後気づいたことがあった。いったいどこの国の話だったんだろう、ということ。ヨーロッパなんだろうけど、分らなかった。どこの国でもよかったと言えばそうでもあるが。
結局タンゴが個々の人生にどう影響しているのか、なんて考える映画でもないような気もする。いろんな場面にアルゼンチンタンゴが出てくるが、それほど掘り下げてはいないので状況としてそうあるといった感じなんだ。
女があれほど時間を刻んでタンゴレッスンに来るというのも明瞭ではなかったし、、。
部屋で同室の(一人の女に対してはライバルの)男が二人でタンゴを踊っていると一方の男が勃起してしまったり(いったいなんだったんだろうか、、)、、。
最後、あんなにしてまで二人を脱走させて(まあ束の間の自由を闊歩はできるが)戯画的ではあるなあと、思ったり、。
強~いタンゴを僕は体で感じたかったんだよね。だって男と女がタンゴを踊ればそれはセックスと同じだなんて聞いたこともあるけどなあ。映画は全然そんな感じではなかった。というよりそもそもダンスシーンがそれほどないんだよ、ね。これは予告編と見た時のイメージとは程遠い。
まあ、登場人物が全員暗かったのが脱獄に成功して明るく笑い、笑顔が解き放された自由を垣間見た感がしたそのシーンは本当に美しかった。でも何か違和感もあったのは事実だ。
うーん、恐らくすぐ忘れてしまう部類の映画だろうなあと思う。好きな方はゴメンナサイ。
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