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ルドandクルシ (2008/米=メキシコ)(カルロス・キュアロン) 70点

2010-05-22 14:14:28 | 映画遍歴
メキシコ映画なんだけれど、その太陽のように物語自体明るいなあ。そして軽い。その、心地よい軽やかさ。しかし、その軽い彼ら兄弟でも一瞬に決める瞬間だけはちと重い。でも、また元のように人生も軽やかに生きていく。

ひょっとしたら、われらの人生もそんなに深く考えることなく、ただ前に行くだけでいいのではないだろうか、と思わせるほど、明るく簡単な人生が映画では展開させている。

サッカーを題材には取っているが、スポーツ映画でもなく、人生って意外といい加減でいいんだなあ、と思わせてくれるちょっとしたオアシス映画といえようか、、。

映画的には退屈する間もなく90分が過ぎていく。ひょっとしたらこのあっけらかんとした明るさは【キュアロン】監督の企みかもしれない。

ラスト近くの試合中の兄弟のやり取りはいくらなんでも大観客のオン前であれはないだろうとも思うが、これも【キュアロン】一流の洒落なのだ。重い人生もあれど、意外と人生って流れ、ただ流れていくものでもあるのだ、と。ひょっとしたら文明とか、文化がかえって人間を迷わしているのかもしれないなあ。そんなことまで考えさせるある意味、文明映画です。

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