どういうドラマなのかわからないまま見続けたが、後半からこの映画はかなり優れたミステリーだということに気付く。
そう、徐々に重ね合わせて作り上げていく秀逸ミステリーがそこにあった。ラストの、思いがけないどんでん返しのような結末も見事であった。
途中ずっとキモイなあと思いながら見ていた観客たる僕も完全にはめられていたのだ。
なんと彼こそは頭脳明晰、まったく病人でも何でもなかったのだ。母親を見殺しにしたことでかなり神経症にはなっていたものの、周囲の人を見る目は確かだった。
ドラマとしては少々問足りない気もするが、ミステリー映画だとすればどうしてどうして、最近のものではダントツではないだろうか。驚くべき快作である。
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