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昭和史 戦後篇-1945-1989(2006 平凡社 半藤 一利著) 90点

2009-07-29 13:38:36 | 読書遍歴
「幕末史」に引続き600ページ近い厚本を電車に持ち歩く。とにかく、面白い。よく分かる。この戦後篇ともなれば敗戦当時の最初の頃は生まれていない僕は人ごとのようだが、現天皇の結婚パレードなんか子供時代でも鮮やかに覚えているので、とても親近感がある。

でもなんといっても、「敗戦」から「もはや戦後ではない」と言われるまでの10数年はアメリカからマッカサーが来日したり、またGHQが日本の政治を決定していた時期で、ある意味暗黒のときでもあった。元々この時期には人より興味深い思いを持っていた僕であるが、優れた分析で重く受け止める。

ある程度は今までの読書歴から分かっていたつもりでも、目からうろことはこのことを言うようで、物事の時評が徹底的な第三者からの分析方法を採るということはとても重要なことなのである。特に、昭和天皇の戦争責任についてのくだり、また安保条約について沖縄に対しての贖罪がとても興味深く感銘する。

次は戦前篇に進もうと思っている。僕も読む本の傾向が随分と変わってきたかなあ、、。

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