ミステリーとしては少し弱いかなと思うけれども、少年の心を映す父をもう気持ちがさわやかでよい。読み物としては十分書き込まれている。ファンタジーとでも言えようが、読んでいる間、さわやかで、すがすがしい風が僕の体を舞っていた。
ただ、ミステリー的にはほとんどそれを呈しておらず、ミステリーファンなら多小がっかりせるかも。だって、あれほど父親を探しているのを見ていて、周囲の人がまるで何も言ってあげないのも不思議。また、あのはがきが全くそのまま捨てられずにに残っていたというのも出来過ぎ。
まあ読んでいる間は一条の至福が風を運んでくれていました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます