恐らく面白くないだろうという前提でこの映画を見る僕も変な人間だね。みんなが多少褒める「ジェラシックパーク」をまったく買わない僕が、なぜかまたこの手の映画を見ている。それは、やはりダントツの全米一位というのは多少気になったかも、、。
冒頭からは何か眠気さえ誘う展開で、「あ~あ、やはり」と思ったもんだが、いよいよ恐竜が逃げ出さんとする辺りから俄然活気を帯びてくる。それからはラストまで長時間、息をもつかせぬ展開で、さすがジェラシックスタッフ陣の執念と思える技が見事際立っている。
なかにはヒッチコックの「鳥」の怪獣版再演だったり、それはそれは観客を楽しませてくれる。でも、お気に入りインド人俳優イルファン・カーンがあっという間にいなくなるのも驚いたが、この映画は考えたら脇役に非白人がやたら多いんだよね。これも大動員をかけたいハリウッドの作戦なのかもね。
最初から大したことなかろうと高くっていたからか、意外や結構面白かった。だいたいこういった作品はファンがどこからでもくさすことができる代物なので、僕はまあ正直に楽しんだことを大いに評価したいと思うのである。
返す返す、冒頭からの30分が惜しいのう。チャラけたおにいちゃんの脳みそとか、どう考えてもつまらない(考えたら黒人の女の子をぼおーとみていたから、また黒人層におもねる興行主義のせいかもしれない。)でも、活劇部分だけが優秀でも映画としてはやはりきついもんね。
まあ、「ジェラシックパーク」よりは全然いいと思いますよ。
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