セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

墨攻 (2006/中国=日=香港=韓国)(ジェイコブ・チャン) 75点

2008-01-01 22:50:06 | 映画遍歴
派手な、中国の古き時代の戦争ものかなと持っていたら、やたら説教的でなるほど儒学という思想が生まれたところの背景の国であるということを感心させられ、かなり楽しみながら人間群像を観察することが出来た。
この映画のいいところは戦闘の上層部だけでなく畑を持っている民衆が戦争というわけの分からないところで踊らされるという視点を確かに持っているところだろう。
現代でもそうだが、本当はある程度の自由があれば人間は安住するものなのだ。だからその自由のために戦争で人を殺しあうということは本当は矛盾しているのだろうけれど、それが現実なのだ。
映画ではそこのところを言葉を変えて言っていたような気がする。この思想集団、墨家は平和な時代が来ると突然消え果てたという、、。
なかなかいい主題だが、もうちょっと演出に切れが欲しかったかなあ。
でも、俳優陣も熱演で、時間が短く感じましたね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2007年 洋画&日本映画ベス... | トップ | ある愛の風景 (2004/デンマー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事