あの狭い小さなindependent 1stが客席両面型に変身。となると、中央の狭い長方形のスペースがこの舞台となる。そして何と総勢14名の面々が、踊り狂う、、。
冒頭、シンデレラの姉、白雪姫の狩人、眠れる森の美女の魔法使い、ブレーメンの音楽隊の盗賊、そして桃太郎の犬の飼い主などが群れを成す。彼らは、童話でも超脇役、いわゆる演劇のアンサンブル的存在である。
彼らが主役を為すのかなあと思ったが、そのうち過重労働のグリムの森の門番とその子の家族愛を思い起こす展開となってくる。見事だ。特にラスト前のあのざわざわ感はシリアス劇のそれと寸分の違いもないほど感動的で、思わず涙を落としそうになったほど。だって、対面に人がいるのでおいおい泣けませんよね。
それにしても、何が何だか分からない面白い展開だったが、2時間近くこの劇を持続させる演出力、俳優陣の思いはいかばかりか。劇が終わると思わず拍手をするその音響が止まらず、劇団と観客との線がなくなる水平線。演劇の醍醐味。
青木さん、題名の意味はあまり分かりませんが、面白いものを作ってくれはりましたなあ、、。
最初は予定に入れてたのですが。。結構激戦週だったので。。面白かったみたいで。。