女性劇である。3人は仲良し。高校時代はチアリーダー。そのまま大学に進学し寮生活。そして社会に出てそれぞれ実人生を歩んで久々に再会することに、、。その10年間を綴ってゆく。
観客席はほぼ女性で占める。18歳から22歳までの1幕・2幕は男性たる吾輩からすれば饒舌なセリフの応酬で女性ほど楽しめない。でも女性たちには逆にぐんぐん乗れる何かがあるに違いない。女性ならではのセリフがガンガン噴き出てる。ちょっと遅れ気味な吾輩。
そんな雰囲気をぶっ飛ばすような第3幕。あれほど仲の良かった3人も卒業してからはそれぞれの実人生が彼女たちに牙を向けていた。6年ぶりに再会を果たすも、もはや昔の輝かしい時には戻れない。むしろまだ28歳、人生の絶頂期なのに、彼女たちはもはや老残の匂いさえする。現実は彼女たちをむしばんでいた、、。
壮絶な劇です。でもこれはおそらくコメディなんだと思う。だったら、こうして人生を味わうこともいいのではないか、そんな気持ちを抱え劇場を出ました。秀逸な演劇です。
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