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螺旋の手術室(知念 実希人 著) (2017 新潮文庫) 80点

2018-05-24 18:35:33 | 読書遍歴

知念実希人という作家は初めてです。あまり好きでない医療ものでしたが、まあ無理に作った感はあるものの、読んでいる間はミステリー独特の一気感があり、読める小説です。

このミステリーの欠点はいろいろ読者が指摘していらっしゃるが、思いがけない犯人が消去法で行くとある人物しか残らないということではないのか。動機が最後まで分からないが、それでも新犯人は読者に分かってしまうという、このことはミステリーとしてどうなのか、と思うのであります。

で、その動機なんですが、いくらなんでもねえ。あの理由で連続殺人を犯してゆくというのも、現代版の小説ですし、ちょっと解せないですな。横溝じゃあるまいし、、。それに、あれほど堂々と殺人をしているわけで、なぜカメラ等から警察が気付かないのか。

とか、突っ込みはわんさかありますが、面白かったのは事実。素直に褒めましょう。


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