もう寿命が分かっている人。死ぬ前にタクシーでこの映画のように思い出の場所を訪ね廻るっていうのも素敵ですネ。
場所がパリであり、タクシー客が人生の辛酸をなめた人であり、そしてタクシードライバーがまさに今壁に突き当たっている人である、そんなシチュエイションは、ほろ苦く、しかし小さな灯のともる童話をパリから送ってくれたようである。
G/Wアニメばかりの映画の中にふっと湧いてきたような小品です。まさにフランスの香りがするし、つい最近までフランスでも女性の地位が低かったことも驚かされるし、何より映画のセリフ、「笑ったら若返るけど、怒ったら老けてしまう」、これはいいですね。私が老けているのはこれのせいかな?
また、マドレーヌがシャルルに行先を変える時「長い人生の10分なんて、たいしたことないわ」なんていうのもつくづくいいね。
じっくり映像のお話しに引き込まれ、結局泣かされてしまいました。恐らくこれからも決して忘れ得ない映画となりました。
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