セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 71本

遠まわりする雛(2007 米澤 穂信 著)(角川書店) 80点

2017-12-24 09:39:36 | 読書遍歴

後半までは、それほど高揚する気持ちになれなかった短編集だったが、この古典部の二カップルの神髄を語るに重要な部分が語られる「チョコレート~」「遠回りする~」のは感心してしまう。

ミステリーというより、明るい緻密な青春小説である。ただただ素晴らしい。気持ちよくこの小説集を読み、そっとこの本を置く。そんな小説が今少ないように思えるのだ。

まだまだ続く古典部。さあ、読み続けるよ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« くじら企画 「サヨナフ」 (作... | トップ | 劇団不透明「愛と混在」(作... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書遍歴」カテゴリの最新記事