「箱入り息子の恋」の市井昌秀作品ということで即、見て来ました。周りは何やら女子高生が多く多少は不安でしたが、映画が始まるとそんなことは気にせず見られました。
高校時代から7年にわたる恋物語なんですね。女の子がてきぱきした快活な子で、むしろ男の子の方がうじうじしてる感もある現代情勢をそのまま表してます。よくあるマンガの映画化かなあとも思ったんですが、瀬尾まいこ原作ということなのでれっきとした小説の . . . 本文を読む
100年ほど未来の地球移住の話です。家族の話が根幹にあるんですが、仮想世界がリンクするので、最初はどうも分かりづらかった。
でもいかにも若い劇団がモチーフにしたそうな未来志向のテーマで、ストーリーが分かってくると、今と未来も家族に対する気持ちはおんなじなんだねと納得させられる。
衣装にそれほど気を使っているわけでもなく、観客的には、それぞれの役どころに感情移入しづらいというのが今回のネックかな . . . 本文を読む
多人数の劇。そのほとんどが養鶏場の鶏の役である。環境はものすごくいいが、当然卵を産まなくなったら、廃棄させられる運命。でも彼らは日常を生きている。しかし、1人の異分子が紛れ込んだことから、彼らはおのずと自分自身のことに入らざるを得なくなる、。
もう設定から分かりやすい演劇である。鶏の世界から人間を見るという少々罪の意識にさい悩まされる倒錯的な設定である。ニワトリだって生きているんだ。卵を産まなく . . . 本文を読む
うん、まあこういうハチャメチャな映画のジャンルって、アメリカでは大受けなんでしょうな。ザック・エフロンに至っては、そりゃあ恥ずかしい姿態を見せるは、あのイケメンのイメージをぶっ飛ばすぐらいの猛サービスでございます。
ほとんどそれがこの映画の見所なんでしょうが、ロバート・デ・ニーロもこちらも負けじと猛ハッスル。二人の過剰サービスはそれほどブレてはいまいが、アメリカで見るのと日本で見るのとは実際違い . . . 本文を読む
この映画のユニークなところは強盗に忍び入った屋敷の盲目老人が実はサイコで残忍だったということでしょうか。加害者だったのが逆転して被害者になり果てるところがミソ。そして主人公たる若者たちもつまりは泥棒だから純然たるワルなんだという認識を持ってみる。普通の映画ではない感覚が楽しめる。
若者たちは、おびえ、屋敷から立ち去ろうとするがそれも出来ない。しかし盗人猛々しく、お金だけはちゃっかりと盗む算段だ。 . . . 本文を読む
冒頭の、暗い重そうな病院の門を叩く女。なかなか開けてはくれない。強打してゆくうちにようやく門は開けられる。しかしズシーンという音がして門はすぐ閉じられる、、。このシーンがこの映画のすべてを物語る。
1944年度ぐらいのブラジルの精神病棟である。恐らく日本でもついこの間までそういうイメージだった病棟である。患者は病棟に入所すると、一生出られないなんて普通の人は思っていた、そんな時代である。
彼ら . . . 本文を読む
年当初に見る映画としては随分地味な映画だが、それでもこういうほんのり、やんわり人を愛することの慈しみをじっくり考えてしまう映画だったことに、映画が好きな僕としてはとてもいい選択だったように思う。
59歳で突然リストラされてしまう頑固爺が主人公なんだが、隣に引っ越してきた、まるで自由な、でも芯はしっかりとしている家族に触れていくうち、心の雪解けが始まるという筋書きであります。
もはや絶対的な、愛 . . . 本文を読む