ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

観劇6(ヴォイサリオン)

2019-03-06 23:18:48 | 観劇
音楽朗読劇、ヴォイサリオンに行ってきました。
出演は上川隆也さん、山寺宏一さん、林原めぐみさんです。
実は朗読劇って苦手なんです。眠くなってしまうので…💤
では、なぜこのチケットを取ったのか?
ただただ、上川隆也さんに惹かれた❗️それだけです(笑)
年度末で忙しいときに、なんで取ったんだろう~と足取り重くクリエに行きましたよ。


ところがです‼️


予想を反して、この舞台とても良かったです。
感動しました。まるでひとつの物語を読み終えた満足感でいっぱいになりました。


物語は19世紀のイギリス。労働者階級など偏見や貧富の差が激しかった頃だと思います。
ロンドン塔の地下にいる囚人。
声を聞いてはいけないと言われている人。
それは何故か…
声で人を操る事の出来る能力を持っているから。

そこの牢や番は耳が聞こえませんでした。孫と一緒に生活しています。でもある日、そのおじいさんが亡くなってしまいます。
孫は考えました。正直に報告すると住むところが無くなってしまう。そこで秘密裏におじいさんを荼毘にふし、孫が囚人の世話をすることにします。
でも、孫は耳は不自由でないので声が聞こえてしまう。

そして会話をしていくうちに、この孫の先生となる。
孫は11歳の女の子。学びたい気持ちがあっても、お金がないから学校にはいけない。

囚人との不思議な関係が始まっていくのだけれど、この先生は教えるのがとてもうまい。学ぶことの楽しさをいろいろな場面で教えてくれる。
この関係はどこまで続くのか…
そして何をして囚人さんはロンドン塔に入ることになったのか…

孫リス役を林原めぐみさん、声で操る囚人の事を聞き出そうとする作家が上川隆也さん、囚人は山寺宏一さん。
リスはもう立派な大人の女性になっているので、回想の形で話が進みます。

林原めぐみさんの落ち着いた大人の女性の声、どこかで聞いたな~と思ったら名探偵コナンの灰原さんでした。
何より驚いたのは11歳の少女の声の素晴しさです。笑い声に本当にびっくりしました。

山寺宏一さんはなんと9役を演じ分けます。素晴らしかったです。

3人は同じポジションでずっと語るのですが、上川さんは話すときに演じるかのように手が少し動いたりします。
でも声優のお二人は淡々と語っていくのみ。改めて声優さんのすごさを知りました。

ロビーに涙拭きタオルが売っていて、何?と思ったのですが終演後納得です。
少し悲しくて温かい物語。じんわり涙の溢れる物語でした。
コメント
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