ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書19(少年と犬)

2020-12-10 10:43:52 | 読書
馳星周さんの「少年と犬」です。直木賞受賞作ですね。

多聞と言う犬が旅をする物語です。多聞は何を目的に旅をするのか?どこに行きたいのか?誰に会いたいのか?

結論的には会いたい人にあえるのだけど、そこに行き着くまで5年。その間にいろいろな人たちとのふれあいがあります。

ネタバレになるけれど、出会った人たちの最後が切ない。悲しい結末なのだけど、そのなかでも多聞と出会ったことで、かすかな幸せな時間がある。
その時間があって良かったと思うのか、思えるのか…
とにかく切ない。

そしてラストは一人の少年を救えたと思うけれど、やはり切ない。

犬は受けた愛情を忘れないって言うけど、この物語の根底には常にそれがあると思う。

文章が読みやすくて、あっという間に読み終わった。
コメント
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