ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書4(むかしむかしあるところに、死体がありました。)

2022-02-11 21:11:52 | 読書
青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』です。

誰もが知っている昔話を違う角度から見て、ミステリーとなっています。

一寸法師の不在証明…これは一寸法師の物語。一寸法師さん、悪役なんです。すべて計算づくで姫を嫁にもらうという。ほのぼのした昔話が、がらがら崩れます。
こじつけじゃない?って感じで、好きになれない小説かもと思ったのですが…

花咲か死者伝言…花咲か爺さんですねおじいさんは本当に良い人なんだけど…ん〜。
つるの倒叙がえし…つるの恩返しです。
この2作品は人の欲の怖さが、ひしひしと伝わってきます。
欲が人を変えてしまうんですね。

密室竜宮城…浦島太郎です。この話、面白かった。結末にとても納得です。

絶海の鬼ヶ島…桃太郎です。鬼退治だけど、人間味があふれる話。横溝正史さんの世界に近いかも。鬼もかわいそう。こうやって鬼はいなくなったのかと思ってしまいました。

このシリーズ、続編出てますね。
好きじゃないかもと書きながら、ちょっと読んでみたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする