「弥助」という人物が動画で取り上げられているのを見たのは二週間前くらいだったか。その時は「北野武の『首』でも登場してたヤツが侍かどうかが何で話題になってんだ?」くらいにしか思わなかった。
で、他にあれこれ忙しいのでスルーしていたが、取り上げる動画数が確実に増えてきたので、呉座勇一のものなどを見たの . . . 本文を読む
「逃げ上手の若君」、公開されてさっそく大変な話題となっているようで良き良き。この作品については、足利尊氏や楠木正成などではなく、北条時行という一般人からすれば「誰やねん?」という人物にスポットを当てた点が新しいが、若君の描き方やその受け入れられ方からして、個人的には牛若丸(義経)ポジションを意識しているのかなと感じた。つまり、 . . . 本文を読む
こないだ帰省した際に、飛行機の中で鎌倉時代の刀剣展示が行われていると知ったので、日本橋の静嘉堂文庫美術館に遠征してみた。
鎌倉時代限定ということもあり、備前長船で有名な備前派の展示が多かったが、太刀や脇差だけでなく小太刀(四乃森蒼紫!)や短刀などバリエーションがあってなかなか興味深かった。
いくつか . . . 本文を読む
陰謀論とは、言ってみれば「神なき宗教的歴史観」のようなもので、全てが計算付くで体系的に歴史が突き動かされているという願望、もしくは一種の強迫観念と無知を含んだ偏向によりそれは形作られる。
厄介なのは、宗教が後退して世界の不透明化や社会の分断が増す中、それがわかりやすいがゆえ . . . 本文を読む
こないだ1967年の「帰って来たヨッパライ」という歌を紹介し、そこに高度経済成長期の底抜けなオプティミズム(とある種の宗教意識)が見て取れる、と述べた。
かかる日本の経済復興については、終身雇用や日本的経営が背景にあるとしばしば言われてきたが、実際あれこれ分析してみると、そもそも終身雇用は雇用全体の30%に過ぎず、例えば企業の中で多くを占める中 . . . 本文を読む
もし私が「明治の元老たちは、なぜその超法規的な権力をもって天皇に取って替わることをしなかったのか?」という疑問を呈したら、おそらく多くの人がこいつ頭がおかしくなっちまったんだな(元からおかしかったけど)・・・と思うのではないだろうか。その割に、歴史を見る段になると「なぜ~は天皇を廃そうとしなかったのか?」とか、「な . . . 本文を読む
特に日本の近代以降において、ミッドウェー海戦ほど取り上げられてきた戦いはないのではないかと思う。それはおそらく、戦場はもちろん戦争全体において、「戦局の逆転」という劇的でわかりやすい展開が詰まっているからだろう。
しかしながら、巷 . . . 本文を読む
琉球史入門おもれー!!
例えば文書行政が「平仮名+漢字」で、年号は中国のものを採用しているとこなんかは単純にガラパゴスとも言えるけど、そもそも言語・文字に対する観念が、朝廷・幕府を頂点とする日本政府とは異なっていたのではないか?
例えば動画内では、鎌倉時代の『吾妻鏡』が和製漢文であったことが触れられているが、思い出されるのは、 . . . 本文を読む
こないだルーン文字関連でヴァイキングや突厥の話をしたわけだが、「オルホン碑文の古代テュルク語をAI音声で歌う」というまさかの動画が登場したので掲載しておく。なぜ突厥文字が「突厥ルーン文字」とも言われるのかの参考になるだろう(余談だがこれを解読したトムゼンは北欧スウェーデンの学者である)。
そんなん需要があるのかって?知りませんな( 。&fora . . . 本文を読む
うーん、見事におもねってるねえ。まあこういうイエスマンを侍らせて失策を招き続けたのは、間違いなく上司(こ・う・て・い)の責任でもあるんだけどね(・∀・)
どうも、ゴルゴンです。今回は南朝と言っても後醍醐天皇が作った日本のそれではなく、中国の南北朝時代であります。
ともあれ、老境の二人の姿は縁側で茶飲み話をしてるん . . . 本文を読む