こないだ「仮面ライダーBLACK SUN」を見た勢いで、シン・ウルトラマンも視聴してみた・・・
というのは半ば建前で、シン・ウルトラマンの広告を見たついでにウルトラマンVSゼットン(1966年版)の動画を視聴し「やっぱゼットンは萌えキャラ」だよな(「プルルルル」とか腕の動きとかw)とニヤニヤしてたら、リコメンドに「シン」の方が出てきてそれに度肝を抜かれた(あの . . . 本文を読む
「立場が人を作る」という言葉がある。その視点において、ビルゲニアは作中で最も変化した存在の一人と言えるだろう。ただ、正直なところを言えば、組織人としてのビルゲニアと、組織を追われてからのビルゲニアの変化は、作中の描写だけだといささか説得力が弱い部分に思える。
なるほど確かに、葵に必要以上の過酷な仕 . . . 本文を読む
拳銃で撃たれて普通に死ぬ怪人は弱いのか?重火器で武装した十数人相手に一人で戦い相討ちに終わる怪人は強いのか、それとも弱いのか?またシャドウムーンも(対怪人とはいえ)敗れる姿が何度か描かれ、圧倒的な強さを持った存在ではないことがうかがえる。
このように、幅こそあるものの、仮面ライダーBLACK SUNで描かれる怪人たちは、生身の人間単体よりは強そうだが、その強さはどうにも中途半端な . . . 本文を読む
こないだ仮面ライダーBLACK SUNを見るぜよと書いたので、とりあえず完走した感想をば。今回は基本ネタバレ回避方針でいきマウス。
まず端的に言うと、1:わかりやすい勧善懲悪では全くない2:カタルシスもない3:つまりわかりやすい答えは提示されないという特徴が挙げられる。よって、何らかの形で「スッキリする」ことを期待して見ると完全に肩透かしを食らうだろう。まあそもそも、この複雑・多 . . . 本文を読む
You Tubeの動画を見ていた際、何やら悲劇的なBGMとともに組み合う男二人の画像、そして「凶悪」などで有名な白石和彌監督の名前。もうこの時点で何事かと興味を持ったのだが、最後に「仮面ライダーBLACK SUN」のタイトルを見て一瞬考え込んだ。「仮面ライダーってこんな暗いトーンだったっけ・・・??」。
その疑問を持った後しばらく忘れていたのだが、もう一度同じ . . . 本文を読む
ある人(集団)が超常的な行いをあなたに一つでもしてみせた(ように見えた)として、それはその人(集団)の思想や行動が全面的に正しいことを全く意味しない。それは喩えて言うなら、自分の知らない事を教えてくれた人物がいたからといって、その者の他の発言全てが正しいことにはならないのと同じである。
・・・という導入で始め . . . 本文を読む
あるものが好きな理由も嫌いな理由も、多少は説明できる(少なくともそれっぽいことは言える。前者は「沙耶の唄」や「ファイアパンチ」、後者はシェイクスピア作品など)。しかし、「興味がない」理由を説明するのは非常に難しい。それは全くとっかかりがないからである。
私にとってある時期以降のエヴァンゲリオンはそういう作品だった。具体的には、テレビ版をリアルタ . . . 本文を読む
どちらもメタ視点が重要。
『はじめの一歩』の鴨川会長について、「無能セコンド」とする説があるらしい。なるほど確かに、そのアドバイスや采配に疑問を感じる場面はあるが、一方で作者は鷹村や幕ノ内などの選手を育てた名セコンドという意図で彼を描いていると言っていいだろう。
ではなぜ、そのような「齟齬」が生まれてしまうのだろうか?ここでベタに「有能なセコンド」・「無能なセコ . . . 本文を読む
ここ二回の記事でNEEDY GIRL OVERDOSEを元に「承認欲求」の話を取り上げたので、それに絡めた大きな視点の話をしようと考えていたが、ちょっと間の開きが大きすぎるので、もう少し距離が近い話題を取り上げようと思う。てなわけで話題の「ドライブ・マイ・カー」なわけだが、先に断っておくと私はこの作品を全く見ていない(というかコロナ禍以降一度も映画を見に行ってねーっす)😀じゃあ何で . . . 本文を読む
『ヒヤマケンタロウの妊娠』の漫画を紹介したのが2013年の3月末。当時数か月単位でこの記事のアクセス数が一位だったことから、結構話題を呼んでいる作品なのかな?とぼんやり思っていたが、どうやら2022年にNetflixで放送されることが決まったらしい。
この傑作に多くの人が触れる機会が増えた、ということ自体は喜ばしいが、少し自分が懸念していることもあるので書いて . . . 本文を読む