「これは、パルテノン神殿ですか?」
「いいえ。ただのイミテーションですよ。」
と松井さん的なやり取り(今の子たちってこのネタわかるのかしらん?)を脳内でやりつつ、ミュンヘン駅の北東にあるアルテ・ピナコテークへの道を進む。
天井を支える部分に目を向けると、ドーリア式とイオニア式が混在しており、この建物が(もちろん新しさから明らかなんだけど)後世の模造品であることをわかりやすく示している。
そもそも、これから向かうアルテ・ピナコテークは、名前がギリシャ語由来なのもそうだけれども、熱烈な芸術愛好家・民族主義者だったルートヴィヒ1世が「芸術作品を万人が見れるように」と1863年(小ドイツ主義と大ドイツ主義のなどと同時期)に設立したものであり、その道すがらでこのようなものを目にするのは何とも象徴的なことではある(余談だが、「アルテ」=oldの他に「ノイエ」=newと「モダン」もあり、ノイエは銀英伝でもお馴染みの「ノイエ・サンスーシ」とかで登場する言葉である)。
とか思ってたら・・・
これ、なに・・・とジャイアンシチュー的なサムシングを見た時の反応が巻き起こる。これは
1.市街戦用の遮蔽物
2.サミング(独歩師匠オマージュ)
あたりではないかと考えられるが、あなたどう思いますか?
まあ(いつものように)そんなアホなことを考えながらどんどん北上するわけですが、
駅前の喧騒はなくなり、なかなかに閑静な雰囲気でよろしい。ちなみに駅前からは色々な方面のバスも出ているのだが、町自体の様子を見たいので徒歩での移動にした次第である。
それなりに歩いたところで、アルテ・ピナコテーク到着!ほいじゃあ中を堪能してみるとしますかね。
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