「ネタバレが激しすぎるRPG」というものを初めて見た。名前で役割や展開を全てバラしつつ、しかも天丼をかましまくるため「やかましいわ!」という突っ込みで休む暇がなく、その馬鹿馬鹿しさに対して演技はマジメなのでそのギャップにダメージを食らいながらプレイ(play/prey)することになる素敵なゲームとなっている。
ところで突っ込みの最たるものは、国王「クロマーク」だの、魔王「ユウ・シャノチーチ」だのと名前がそのままなのに、誰も突っ込みを入れないためプレイヤーがフル稼働するハメになる訳だが、いやそんなわかりやすい名前でスルーするなんて・・・と思ってたら、我が国の借用語も似たようなもんかと思った。
すなわち、チョコレート(英語)とショコラ(フランス語)が混在し、ガラス(オランダ語)とグラス(英語)が別々のものを指し、パート(英語)とアルバイト(ドイツ語)が同時に使われる・・・という具合に、各国の単語をカタカナ化してそのまま由来も考えずに丸呑みし、実はアルファベット化したら元は同じだなんて考えもしないのだ。
いやもっと言えば、明治期に外来の言語を翻訳するために「恋愛」だの「宗教」だのといった漢語を復刻・創作してるんだから、カタカナに限らず、異文化をどんどん取り込むことでその文化を発展・維持してきた国のあり方として、記号化と丸呑み(ガジェット的受容・消費とも言い換えられる)はむしろ不可避の態度だったとさえ言えるかもしれない。これは必ずしも否定的な話と言えず、現在の食文化の豊かさなどにも繋がる振る舞い方だと評価できるのではないか?
というわけで、「ネタバレが激しすぎるRPG」の命名とそれへのキャラクターたちの態度は、そのような日本文化論の批判的表象と言えるのである(・∀・)
え、「そんなん言うたら、英語はノルマンコンクエストでフランス語由来の単語が30%、ルネサンスなどの影響でラテン語が30%程度入り込んでて、英語本来語なんてのは30%ぐらいしかない。なのに借用しまくってるのを日本語の特権みたいに騙るのは島国根性の最たるものやん」だって??
君みたいな勘の良いガキは(ry
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