キッチン・オトボケ

2006-06-19 20:04:55 | 飯関係
早稲田の飯屋、すなわちワセメシには亜空間なものが多いが、その一つに「キッチン・オトボケ」がある。カツを中心とした定食屋であってそれ自体は別に普通だが、各所に笑える要素が組み込まれている(ちなみに、かつてはカツのメニュー自体が特殊な店も存在した)。


例えば店員は多国籍軍なため普通の発音も独特なものになるわけだが、他の店で聞いてもそこまで面白いとは思わない。しかし、オトボケでチキンが「ティッキン」などと発音されるのを聞くとなぜか笑えるのである。これに関して、昔のオトボケにはエースがいた。今でこそ飯を運ぶのは若い兄ちゃんの役割になっているが、前は40代くらいのオヤジが担当していたのだ。彼の「ジャンジャーン」「メンチー」「いらさいまーせー」はオトボケをネタにする際必ずモノマネの対象となったものである。おそらく今では強制送…ゲフンゲフン勇退しているのだろうが、今一度ヤツが注文を仕切るのを見たいと思うくらい、それらは印象に残っている。その他、店の入り口に「500円で喰べれる定食屋さん」とあるのだが、普通「食べれる」と書くよなあと思い、何でわざわざ常用外のを使うんだろうとニヤニヤしたものだった(逆の間違いならわかるけど)。


また、向かいのうどん屋「ごんべえ」のオヤジがオトボケのオヤジの息子(だったはず)なので、ごんべえのカツ丼のカツをオトボケからデリバリーする様が時に見受けられる。そして重要なのは、そこまでして運ばれたカツが大して美味くないという事実である。このように味もオトボケな店ではあるが、一回は行ってみる価値があると思う。
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