それはサッカーを見始めて間もない2001年のこと。
高田馬場のフットニックに集まり、サークルの仲間とチャンピオンズリーグの試合を観戦していた。クラウディオ・ロペス好きが嵩じてバレンシア好きになったジュドー閣下の影響もあるが、ビドゥカやキューウェルを擁する若きリーズ、脂の乗ったアンリやベルカンプ、ピレスのいるアーセナルといった強豪をなぜか(笑)沈めていくバレンシアに、いつしか自分も入れ込むようになっていった。まあ前年も同じクーペル監督で決勝まで行ってたのは大きいだろうし、カルボーニやジュキッチ、アングロマ、デシャンといったベテラン勢が後方を固める中にアジャラ、カニサレスなどがおり、アイマールやキリ・ゴンザレス、全盛期のメンディエタといった「超一級」ではないものの渋いメンツたちが揃っていてチーム力が高かったのは事実だろう(これでピオホがいりゃあねえ…と思わずにはいられなんだ)。
そんなこんなで迎えた決勝は対バイエルン・ミュンヘン。こっちはエッフェンベルクにショル、A・ツィックラー、サリハミジッチ、エウベルなどが攻撃を担い、守備はリザラズやカーンといった一線級が控えていた(その他フィーゴを封じ込めて大活躍したハーグリーブスなど)。試合は…予想通りというかバレンシアの明らかな劣勢。バレンシア側が序盤でPKにて得点したこともあり、途中で攻撃の軸であるアイマールを下げるような状態だった(ボールポゼッション率で負けていた)。まあ後はバイエルンの二回目のPKをエッフェンベルクが決めたとか(一回目はショルで失敗している)、カーンがPK戦で鬼のセーブを見せたとか、その辺の細かいことは省略しよう。
バイエルンは、あるいはバイエルンの方が、優勝に相応しいチームだった。それは確信を持って言える。とはいえ、PKが三回もあって何か違和感が拭えなかったことも関係してか、この試合は未だに自分の記憶に強く残り、それ以来バイエルンはどこか不吉なイメージの漂う(笑)クラブとなった(※)。
そんなバイエルンが、今度は応援するインテルの前に立ちはだかっている(まあ正確にはサネッティを応援してるのだが)。ただ、今回はバレンシアの時のような苦しい戦いにはならないだろう。というのも、今のバイエルンにはフェータルな存在がロッベンしかいないからだ。もちろんリベリいるが、今回サスペンションで出場できない。彼には悪いが、これはインテル側にとっては朗報である。もし二人がいれば、例えばマイコンのオーバーラップの穴にドカウンターでロッベンが切り込み、リベリとのコンビネーションで得点する、というパターンが予想されるが、ロッベン一人ならば、サムエルとルッシオのコンビでかなりの程度対応はできるだろう(スピード的にキツイとは言えサネッティもいるしね)。まあもちろんシュバインシュタイガーとかもいるので油断はできないが、そのあたりはカンビアッソのプレイやモウリーニョの采配で十分対応可能だから、個人的にはインテルが有利だと思っている。まあガチガチに戦えばスナイデルのFKで1-0というあたりか。ただなんと言うか、結局1-1でPK戦にもつれ込みました…とかなりそうな予感がするのよねえ(メンバー的にはインテルが上だと思うが、先のイメージでどうにも安心できん)。
いい試合になってほしいし、また優勝はクラブにとっても悲願だけど、自分としては何よりサネッティが優勝カップを掲げる姿が見たいね。それだけが私の望みですよ、と。
※
ちなみに、その後アジャラのユニフォームを買ってフットサルをやったりしていた。なお、アジャラは一般には98年W杯でオーウェンに抜かれたりベルカンプの神トラップに翻弄された「引き立て役」的存在としての方が有名かもしれないW。
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泥仕合ならバイヤンに分があり(理由はクラブがそんな歴史だからw)、腹の探り合いならモウリーニョに分があると思っている。
ちなみにウチの殿(イタリア首相)は「今インテルを応援しないでいつするんだ」とおっしゃられております。うるせーwwwそんなことより勝てるクラブ作れってんだwその前にちゃんとした国政しろってんだwww