はいどうも、ムッカーです。色々書くべきことがありすぎてこのタイミングで何を掲載しようかと思っとりましたが、ちょうど浸透襲撃チャンネルの「北伐に関する一考察」が完結したのでこれにまつわるテーマを取り上げることにしますよと(お勧めYou Tubeチャンネル紹介も若干兼ねる)。
実に興味深い考察で勉強させてもらったが、やはり改めて重要なのは、戦争も戦闘もフリーハンドで始まることなんてありえない、ということである(私は戦争について考える時、ボクシングのマッチメイクや試合運びなどが連想ゲームとして参考になると思っているが、それはまた別の機会に)。
戦争というとどうしてもイメージとして、シミュレーションゲーム(もっと言えば領土拡大ゲー)的発想で動員数や武将の質の問題にばかり注目しがちだが、実際には戦争の大義名分、目標設定、同僚からの見られ方や相性、補給、地形、周辺諸国との関係性などなど実に様々な要素がそこには絡んでおり、そういった諸々の条件設定や制約の中で行動せねばならない(これは会社組織で考えてもわかりやすい。例えば、勢いがあるからと言っていたずらに出店すればどこかのステーキ屋みたいなことになるし、コンビニの過剰出店のように人的資源の問題なども生じる)。
そういった点を改めて意識する上で今回の北伐に関する動画は極めて示唆に富んだ内容であって、こんなんが無料で見れてええのかと毎回思ったりする次第である(もちろん、そこから史料や専門書にあたって自分なりに見識を深めるのは、各視聴者の責任領域であることは言うまでもない)。で、今回はそういう観点から、以下ではいくつか戦争に関する動画を紹介したい。
詳しい説明を加えると膨大な分量になるため割愛するが、シベリア出兵は戦争の大義名分、戦略目標、引き際の件(これはそのまま日中戦争や太平洋戦争にも適用できる)。ブナ攻防戦は補給の問題、情報戦、陸海軍の連携。ドイツ騎士団とタンネンベルクの戦いは略奪と復讐心、統率力、歴史的利用(第一次大戦におけるタンネンベルクの戦いは、ゲルマン民族VSスラブ民族の戦い及びそのリベンジとして、ドイツ側から意図的にその名前がつけられたものだ。このような重層的対立関係は、クロアチア人とセルビア人などにも見られる)。ブライテンフェルトの戦いは、アウェイでの軍事行動の難しさ、略奪の「功罪」、混成軍の統率・・・といった具合で掲載してみた(略奪の件は、投稿者の扱いが厳しすぎれば次から敵が死兵化するリスクもあるが、一方でそれを上手く喧伝すればモンゴル軍のように戦わずして勝つ[敵に戦闘意欲を無くさせる]ことも可能であったりする)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます