ブレグジットに関しては、ケンブリッジアナリティカによる印象操作や、グローバリズムと排外主義、都市と地方の対立などが語られてきた。しかし今回は、それによる混迷の原因となっている「決められない議会」の構造と由来が説明されており、なかなか興味深かった(最後の質疑応答は、未来のことだと答えにくいとはいえ、簡潔さを欠いていて残念だったが)。
また国民投票をキャメロン政権がやった背景にも(ブレア首相の人気獲得のやり方とともに)言及されており、長いパースペクティブをもってブレグジットとそれによる混迷を理解する一助となる講演だったように思われる(サライェヴォ事件だけで第一次大戦の原因は語れないし、ABCD包囲網やハル・ノートだけで太平洋戦争勃発を語ることもまたできないのと同じだ)。
というわけで、今回は短めにここまで。興味がある人はイギリス王室の件もあわせてどうぞ。
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