トライデント:象徴的武器の由来

2020-04-22 11:58:48 | ことば関連

 

昨日は示現流とか剣術の話を少し書いたが、長くなりすぎて途中でカットしたんで続きをば。刀は武士の象徴のように扱われてきたが、同じように象徴的な武器として騎士のロングソード・・・と思っていたのか!はい、もちろんトライデントですね(・∀・)

 

動画の中にもあるように、トライデントはポセイドンの武器だったりと権威の象徴としてみなされてもきたわけで、もっと広く槍と考えれば、ロンギヌスやグングニルなんかもまあその一例と言えるだろう。

 

なお、何で今回トライデントに反応したかと言うと、最近よくやっている動画と動画の橋渡しにつながるからだ。前回はksonの南部式英語(漫画のセリフをagressiveな南部式英語で表現してみよう!)ともりてつチャンネルの受験英語をつなげてみた(「遊び」と勉強)が、このトライデント(trident)も言葉の成り立ちという点では非常に興味深い。

 

この単語は、triとdentに分けられるが、triは英語のthreeからも連想できるように、trio(三人組)、triple(三倍の)、triangle(三角形)などにつながるし、いわゆる「トリビア」で有名なtrivialの一部でもある(中世ヨーロッパの大学で学ぶ修辞・文法・論理学の下級3科目に由来)。ちなみにtriはギリシア語のtreisに由来しているが、数字に由来する表現としては他にもquarter(1/4)、quadraple(4倍。ロマサガ2プライヤーには有名?)、square(正方形)や、decade(10)、December(10番目の月)などがある(ちなみにdecaはデカメロンやデシリットルに絡めて書いたことも)。

 

つまり「三つ又槍」の3はtriなわけだが、じゃあdentは何かというと、これは「歯」である。身近な例で言えばデンタルクリニック=歯科医院が典型だが、象徴的なのだと「ヴァギナ・デンタータ」がある。これは「女性器に歯がついている」というガクブルな状況を指していて、要するに女性恐怖症のことである(insertしたと思ったらeat meされてました!とかなったらオチオチ合体もできませんわwちなみにこのブログでは古賀のり夫がらみで言及したことがある)。

 

このようにして、「三つの歯」というところからtrident=三つ又槍ということになるわけだ。こうして言葉の成り立ちを考えるのは非常に興味深いが、例えば手裏剣と呼ばれているものが自分の認識しているよりも広い範囲を指していたなど、まだまだ知らないことは山ほどあり、興味は尽きないものだ、と述べつつこの稿を終えることとしたい。あ、あと武器屋のおねいさんに弟子入り(意味深)したいっす。

 


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