(登場人物) P=ポキータ V=ファーレンハイト
P
何すかこの名前。「現存無職」?
V
いや、「漢字間違い気にしない。」
P
そっちの方ね…ってゆうかお前VじゃなくてFだろ。アルファベットの方も不自由なのかい?
V
まあ気にすんなって。
P
で、今日は何の話かね?
V
「ムーたち」第二巻のmoo.60「KIDS案」についてなんだが…
P
いきなりコア過ぎて、いったいどれだけの人がついて来れるか非常に不安ですな。
V
お前そりゃ失礼だろ?
P
何でやねん。
V
だって読者が掛け算どころか足し算も知れない人かもしれない、と言うようなものだぜ。
P
お前みてーな軸がブレてるヤツは一生たかすってろ。
V
ふん、そういうたかするヤツがセンセーションを巻き起こすことになぜまだ気付かないのか…まあそれは置いといてだ。さっき言った件で俺はトンデモない発見をしてしまったのよ。「KIDS案」の内容は覚えてるか?
P
忘れ物をする癖をなおすために、忘れ物をするたび罰ゲームとして女の子に告白する、とかいう話だったよな。
V
そうそう、最後は告白が受け入れられちゃって結局忘れ物が直らない、というオチがつくんだけど、あそこに奇妙なズレが含まれているのに気付いたか?
P
ズレって、途中から「女の子が足りなくなって」きて先生や動植物に告白していることを言ってんの?
V
それもあるけど、何より「おばさん→おばあさん→動植物」と来たのにまた女の子に戻る、というのがズレてると思わんか?
P
そりゃあ単純に他の学校の生徒とかってオチなんじゃねーの?まあ穿った見方をすれば、「ブスは動植物以下」というブラックな主張と考えられなくも無いけど、先におばさん、ばあさんが出ていることからすればこちらはいささか説得力に欠ける解釈だね。「えの素」と違ってタミ的描写は皆無なわけだし。
V
そこまでは考えたわけか。しかしねえ、ただ「女の子」という特徴だけで判断するのは表面的だよ。なぜ風見鶏と告白をOKした子の共通点に注目しない?
P
んあ?
V
顔の形とか頬の赤丸(?)とかが似てるやろ。偶然と言うには奇妙な符号だと思わんか?俺はこれが兄弟であることの暗示だと見る。
P
そりゃまあ随分と回りくどくてブラックなネタだねえ。何かYU-NO病にかかっている気がせんでもないけど、まあいいや。その解釈だとあの場面はどのような位置づけになるのかな?
V
告白してOKされたことから判るように、妹(姉?)は風見鶏に好意を持っている。それを考慮すると、実は彼が先に妹(?)から告白されたんじゃなかろうか?すでにmoo.43で触れられているように、風見鶏は「みんなの望みをかなえてあげたい」人だとされている。だから妹の告白を断ることはできない。しかしながら、タブーの感情から(あるいは容姿的な側面も含めてw)そのまま受け入れることもできない。だから彼は、忘れ物をするたびに「女の子に告白をしなければならない」というルールを自らに課した。これはさっきも話に出たように忘れ物の「罰」ゲームと言っていいね。にもかかわらず、彼は忘れ物をし続ける。そして結局、告白するべき女の子が少なくなり、おばさん、おばあさん、動物、植物という風にだんだん女の子から遠ざかっていき、そして最後に女の子で終わるんだ。直らない忘れ物、あっけらかんとした告白、最後がまた女の子に戻るという構造…これらが意味するのは、何だろうね?
P
ん~~、ルールの設定は問題の改善が目的ではない、とか?
V
そうそう。ルール(罰)は忘れ物を押さえるためにあるのではなく、たぶん妹への告白に到る(あるいはそれを正当化する)儀式にすぎないんだ。妹の気持ちと自分の気持ちの両方をかなえるためには告白を断ってもダメだし、かと言ってすぐに受け入れるのもダメだ。だから、あんな回りくどい方法で、告白すべき女の子がいなくなり、おばさんや動植物にさえも告白してしまったのだから、後は妹ぐらしか残っていない…こうして、妹の告白を受け入れる、いや受け入れざるをえない状況に自分を追い込み、妹の気持ちとタブーによる板ばさみの状況を見事にクリアしたのだよ。
P
じゃあ本編では忘れ物がなおらないとか言ってるけど、あれはそもそも…
V
そう、的外れなのだよ。だって、ルールは口実に過ぎないんだから。むしろ忘れ物をする癖が消えてもらっちゃ困るくらいさ。
P
はぁ。まあムー夫の発言を見る限り、妹がどうとかいった駆け引きがなされているようには見えんし、絵を見る限り歩いているところに声をかけている感じだから果たして計算されたものか疑わしいけどね(筆者注)。ズレているのは名前だけじゃないというか…もっとも、あのほのぼのした顔でそこまで計算していたらある意味ギャグになるのは確かだな。
V
今の材料では説得力が足りなそうだな。では、作中で他にタブーが埋め込まれているところがないか探してみるとするか。センセーションを巻き起こすぞ。
P
ゴッド・ブレス・ユー
(筆者注)
とはいえ、95Pにおいてムー夫が「風見鶏くんは順調に告白できてるみたいだね」と発言しているのは気になるところ。まあもっとも、特に深読みしなければ、罰ゲームがいつの間にか目的になってしまっていることを暗示し、笑いを誘うためのものだと考えるのが妥当だと思うが。
P
何すかこの名前。「現存無職」?
V
いや、「漢字間違い気にしない。」
P
そっちの方ね…ってゆうかお前VじゃなくてFだろ。アルファベットの方も不自由なのかい?
V
まあ気にすんなって。
P
で、今日は何の話かね?
V
「ムーたち」第二巻のmoo.60「KIDS案」についてなんだが…
P
いきなりコア過ぎて、いったいどれだけの人がついて来れるか非常に不安ですな。
V
お前そりゃ失礼だろ?
P
何でやねん。
V
だって読者が掛け算どころか足し算も知れない人かもしれない、と言うようなものだぜ。
P
お前みてーな軸がブレてるヤツは一生たかすってろ。
V
ふん、そういうたかするヤツがセンセーションを巻き起こすことになぜまだ気付かないのか…まあそれは置いといてだ。さっき言った件で俺はトンデモない発見をしてしまったのよ。「KIDS案」の内容は覚えてるか?
P
忘れ物をする癖をなおすために、忘れ物をするたび罰ゲームとして女の子に告白する、とかいう話だったよな。
V
そうそう、最後は告白が受け入れられちゃって結局忘れ物が直らない、というオチがつくんだけど、あそこに奇妙なズレが含まれているのに気付いたか?
P
ズレって、途中から「女の子が足りなくなって」きて先生や動植物に告白していることを言ってんの?
V
それもあるけど、何より「おばさん→おばあさん→動植物」と来たのにまた女の子に戻る、というのがズレてると思わんか?
P
そりゃあ単純に他の学校の生徒とかってオチなんじゃねーの?まあ穿った見方をすれば、「ブスは動植物以下」というブラックな主張と考えられなくも無いけど、先におばさん、ばあさんが出ていることからすればこちらはいささか説得力に欠ける解釈だね。「えの素」と違ってタミ的描写は皆無なわけだし。
V
そこまでは考えたわけか。しかしねえ、ただ「女の子」という特徴だけで判断するのは表面的だよ。なぜ風見鶏と告白をOKした子の共通点に注目しない?
P
んあ?
V
顔の形とか頬の赤丸(?)とかが似てるやろ。偶然と言うには奇妙な符号だと思わんか?俺はこれが兄弟であることの暗示だと見る。
P
そりゃまあ随分と回りくどくてブラックなネタだねえ。何かYU-NO病にかかっている気がせんでもないけど、まあいいや。その解釈だとあの場面はどのような位置づけになるのかな?
V
告白してOKされたことから判るように、妹(姉?)は風見鶏に好意を持っている。それを考慮すると、実は彼が先に妹(?)から告白されたんじゃなかろうか?すでにmoo.43で触れられているように、風見鶏は「みんなの望みをかなえてあげたい」人だとされている。だから妹の告白を断ることはできない。しかしながら、タブーの感情から(あるいは容姿的な側面も含めてw)そのまま受け入れることもできない。だから彼は、忘れ物をするたびに「女の子に告白をしなければならない」というルールを自らに課した。これはさっきも話に出たように忘れ物の「罰」ゲームと言っていいね。にもかかわらず、彼は忘れ物をし続ける。そして結局、告白するべき女の子が少なくなり、おばさん、おばあさん、動物、植物という風にだんだん女の子から遠ざかっていき、そして最後に女の子で終わるんだ。直らない忘れ物、あっけらかんとした告白、最後がまた女の子に戻るという構造…これらが意味するのは、何だろうね?
P
ん~~、ルールの設定は問題の改善が目的ではない、とか?
V
そうそう。ルール(罰)は忘れ物を押さえるためにあるのではなく、たぶん妹への告白に到る(あるいはそれを正当化する)儀式にすぎないんだ。妹の気持ちと自分の気持ちの両方をかなえるためには告白を断ってもダメだし、かと言ってすぐに受け入れるのもダメだ。だから、あんな回りくどい方法で、告白すべき女の子がいなくなり、おばさんや動植物にさえも告白してしまったのだから、後は妹ぐらしか残っていない…こうして、妹の告白を受け入れる、いや受け入れざるをえない状況に自分を追い込み、妹の気持ちとタブーによる板ばさみの状況を見事にクリアしたのだよ。
P
じゃあ本編では忘れ物がなおらないとか言ってるけど、あれはそもそも…
V
そう、的外れなのだよ。だって、ルールは口実に過ぎないんだから。むしろ忘れ物をする癖が消えてもらっちゃ困るくらいさ。
P
はぁ。まあムー夫の発言を見る限り、妹がどうとかいった駆け引きがなされているようには見えんし、絵を見る限り歩いているところに声をかけている感じだから果たして計算されたものか疑わしいけどね(筆者注)。ズレているのは名前だけじゃないというか…もっとも、あのほのぼのした顔でそこまで計算していたらある意味ギャグになるのは確かだな。
V
今の材料では説得力が足りなそうだな。では、作中で他にタブーが埋め込まれているところがないか探してみるとするか。センセーションを巻き起こすぞ。
P
ゴッド・ブレス・ユー
(筆者注)
とはいえ、95Pにおいてムー夫が「風見鶏くんは順調に告白できてるみたいだね」と発言しているのは気になるところ。まあもっとも、特に深読みしなければ、罰ゲームがいつの間にか目的になってしまっていることを暗示し、笑いを誘うためのものだと考えるのが妥当だと思うが。
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