気になる第20話を観終わりましたよと。途中の頭を抱えるような展開と、ラストの「想定通り!(夜神月並感)」な内容が印象的な回だったが、ここでは後者にフォーカスしつつ、これまでの仮説との照合+今後の予想に絞って書いていきたいと思う(第20話の描写そのものへの評価はまた別の機会に述べるが、差し当たって郷壊し編の世界構造について書いたこちらの記事を参照。というか、マジメに「全部夢オチ」説も考えねばならなくなってきたので頭が痛い・・・)。
早速結論から話すと、「想定通り」なのはもちろんアウローラ(≒羽入)と沙都子の邂逅である。正直なところ、そこに到る経緯は全く想定外だったし(こんなんわかるかいな!w)、加えて言うならそもそも部活の罰ゲームが昔と全く同じである部分など色々気になる点も残るが、差し当たって「鬼騙し編~猫騙し編」、言い換えれば偽りの昭和58年を作り出したであろう構造はほぼ判明したと言っていいだろう。
おそらくここからの展開は以下のようなものだ。すなわち、「梨花と雛見沢で過ごしていた世界に戻りたい」と沙都子がアウローラに願うと、偽りの昭和58年が現出し、沙都子はその中で梨花に雛見沢で生き続けることを納得させるというミッションを遂行する=鬼騙し編~猫騙し編という寸法だ(ここに郷壊し編すら含まれている可能性あり)。沙都子がループ世界を現出できる必然性は旧ひぐらし的には全くないので、何らかの形で羽入と共犯関係になっているのだろうという仮説を立てていたが、やはりその通りであったということになる。
もちろん何らかのちゃぶ台返しが次回待っている可能性もゼロではないが、以上を確定事項とすると、それ以外にも仮説を確信レベルにまで高められることがいくつかある。
例えばアウローラは、OPの「あざ笑った」の場面で登場することと、その理由の考察を何度か書いてきたが、実際にアウローラが登場して偽りの昭和58年を現出するであろうこと、加えて聖ルチーア学園の絵も出てていたことを含めると、改めてOP描写は本編の展開を正確に写し取っていると考えられる(ついでに言えば、アウローラの動機づけに関する歌が、前ED「神様のシンドローム」なのではないだろうか)。とするなら、OP終盤の祭具殿から伸び出る反転した(おそらく羽入の)手は、羽入が見かけとは真逆の、つまり信用してはならない存在であることを示していると考えるべきだろう(正確には、祭具殿=オヤシロ様に助けを求めるのはミスリード、という感じが)。とするなら、「繰り返せるのはあと5回」であったり、オヤシロソードにまつわる話も疑わしくなってくる(まあそもそもオヤシロソードが欠片しか残ってないことも把握してなかったので、羽入はアウローラの化身=沙都子の共犯者というより、ただの「駒」にすぎない可能性も十分あるが)。
前者については、猫騙し編のラストで沙都子を銃を取り出した場面から突如郷壊し編に話が飛んでいること(あそこで梨花が死に、転生したのが郷壊し編?)、後者については(繰り返し書いているように)偽りの昭和58年からの脱出方法はオヤシロソードの欠片での自害が正解、という予測につながっていく。
さらに言えば、鬼騙し編~猫騙し編の展開にまつわる推理も、少なくとも鬼騙し編・綿騙し編については大よそ正解している可能性が極めて高くなったと考えられる。私は沙都子が完全に誰かの「駒」に過ぎない場合と、ある程度主体性を持って動いている場合の二つを想定していたが、前者だと不自然な理由として、おそらく鬼騙し編では沙都子が世界の構造を把握しておらず、ゆえに梨花へダイレクトアタック(雛見沢に残ることを説得するも拒絶され梨花を殺害。こんなはずじゃなかったと沙都子が後追い)をして「相討ち」になったのではないかと書いた。
今回の描写を見る限り、沙都子がアウローラの力を借りて偽りの昭和58年を現出させるという展開になるだろうから、そこに転生(?)した沙都子は、最初ゲームルール(世界構造)がつかめていなかった可能性が高い、ということである(だから自分自身が梨花を殺すという直接的方法にもなっていた)。
しかし、綿騙し編の世界で目を覚ました沙都子はこの世界がループしていることを把握し、再度古手梨花説得という「ゲーム」を繰り返すことになる。そしてそこでは、梨花が何かしらの意図をもって動いているらしいこと(ぬいぐるみの場面での圭一フォロー)を看破し、加えて綿流し後の圭一との会話で豹変した梨花を見て、彼女が自分と同じ特殊な存在であることも見抜く。その気づきが、梨花探索の時に見られる突き放した冷淡な言動だった、というわけである(なぜなら梨花が生き返れるのを知っているから)。
祟騙し編はH137の件が絡むのでまだ仮説段階ではあるが、赤坂や園崎茜が経緯も描かれることなく末期症状を発症する猫騙し編を踏まえると、沙都子が薬物の在り処を把握・所持(=無くなった注射器)してそれを何らかの形で犯人たちに使用した可能性が高い(まあここは何度も書いているが、赤坂や園崎茜に沙都子が薬物を注射するとかほとんど不可能だと思うので、飲食物に混ぜる[それこそトラップの名人、というわけだw]など何らかの形で服用などさせたのではないかと推測される)。
というわけで、沙都子ーアウローラ(羽入)というラインがほぼ確実になったことを踏まえて推理を行ってみた。次回は、冒頭にも述べたように第20話自体の描写とそれに関する評価を書いていきたいと思う。
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