ひぐらしのアニメ:「君が望む永遠」という成功例を目指して

2006-05-21 23:48:09 | ひぐらし
ひぐらしのアニメが放映されている、というのはゲームをプレイした人間にはよく知られていることだろう。


俺は今のところ全く見れないままだし、仕事と累積する私事の兼ね合いから言ってこれからも見る機会はないと思われる。内容としては皆殺し編までを扱うらしいが、月姫の内容、そしてFateのアニメの微妙な評判を聞く限り、あまり期待できないんじゃねーか、というのが正直な気持ち。


そもそも、あの恐怖はサウンドノベルだからこそ表現できたものだ。ドラマCDを聞いて思ったことだけど、声ありになった途端に恐怖を表現する難易度が跳ね上がってしまう。よほどハイレベルな演技・演出をしなければ、原作の領域には遠く及ばないだろう。まさか殺人・拷問シーンを売りにするわけにもいかんだろうし(俺はそれでも一向に構わないが、放映できんくなる恐れが…)w後半をテクノライズみたいにすれば、結構おもしろくなるかもしれない。実際、最後は同じような結末だしね。


しかし一部として、予想を裏切ってくれるのを期待してもいる。例えば、アニメ化したらヘボいものにしかならんだろうと思っていた君が望む永遠は、予想を覆すどころか記憶にあるアニメの中で五指に入るほどすばらしいものになっていた(他は攻殻やブギーポップなど)。そこでの最大のポイントは、「いかに無駄を削るか」ということと、「ゲームでは表現できなかった、しかし非常に重要な物語の側面を上手く取り入れること」だったように思う。


一応例を挙げておけば、前者は穂村の抹消(笑)、あゆ・まゆをちょっとした言動のみで上手く印象付けること、茜・慎二といったキーパーソンの発言を大胆にカットすることなどであった(これは「メインの三人が食われないように」という意図もあったと推測される)。ひぐらしは、TIPSや部活ネタなど良くも悪くも「無駄」が多い。26話と長めになっているにせよ、よほど工夫しなければ消化不良で終わるのは確実である。基礎的なレベルでは、ここが最大の焦点になるだろう。


後者について言えば、君望は水月視点を大胆に取り入れることで、ゲームを既にプレイした人間も新鮮な驚きをもって見れるよう工夫がなされていた(そればかりでなく、ハンデを背負っている遥に同情が集中しないように、という意図もあっただろうが)。皆殺し編までで、圭一を中心としながらも多角的な視点が出てきた。これをアニメ版でどうするかが今後の鍵になってくるんじゃないだろうか。全編第三者視点じゃあおもしろくなかろうしね。


とまあ辛口の見込みになったが、祭囃しへの弾みというのを含めて、良い内容になれば、と願っている(あくまで期待はしてないけどねw)。

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