突如思いついた証明問題:狂気について

2006-06-21 00:43:25 | 抽象的話題

あなたが狂っていない(ないしは狂ってる)ことを~字以内で証明しなさい。



この問題の意図は、当然狂気の基準がいかにあやふやで相対的なものかを認識することにある。そして証明の過程において、あなたが考える狂気というものが否が応にも浮き彫りにされるであろう。

と書いておいて何だが、実はこの問題、正常か狂っているかが命題であるなら、最初からほとんど破綻している。なぜか?「正常」という思考はいわば空気に似ており、我々が何の疑いも無く息をするのと同じように、「正常」という思考に基づいて我々は行動するものだからである。だから、息をする理由をいちいち訝しむ人間が異常な眼で見られるのと同様に、「正常」という基準もまらそれを疑う人間は異常な眼で見られるのである。とするなら、そういった「正常」(と狂気)を長々と論じることができる、言い換えれば、それが深く観察できるくらいに客体として見えているという時点で、すでに「正常」から逸脱しているのだ。ゆえに、「狂っているか否か」という命題を基準に見るなら、すでにその始まりからこの証明問題は破綻していると言えるだろう。
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12 コメント

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砂上の楼閣 (ボゲードン)
2006-07-03 00:46:23
そういえばインターセプターとかありましたね。





ところで、この世の規律が狂っていると論理的に指摘して自殺する人間と、それを意識せずに行き続ける人間がいるとしたら、どっちが「狂っている」と言えるのでしょうね(答えがあるために聞いているわけではありません)?





また適応とは何でしょうか?犯罪を犯さないこと?だとすれば、そのマージナリティはどこにあるのでしょう?おそらくいかなる罪も犯さないように行動している人間は、非常に浮いた存在、もっと言えば狂人として位置づけられることでしょう。





まあこんなふうに考えてると、世間との折り合いとは何げに砂上の楼閣の上に成り立っているんだなあと感じます。
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でんのー (かわぴょん)
2006-06-28 01:28:27
 pokosukeさんの『押井アニメ』の一言で思ったのですが、攻殻機動隊の電脳化社会では、視覚を乗っ取ったり、記憶を書き換えたりとゆー、まさにコンピューター的な事が描かれてますが、正常ではない状態を自分が知覚した状態は正気と定義できるよーな気がします。

 正常(正気)でない状態が狂気ですが、笑い男に視覚を奪われたのをバトーは認識してたし、2ndGIGの裁判の回で、素子はトグサをゴーストハックして喋らせたし。このような場合、自分の脳が発した命令や感覚器官から脳に送られる情報が正しくないと本人が認識しているので、それは正常ではないものの、狂気でもないよーな気が・・・。
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改めまして (ボゲードン)
2006-06-25 18:41:31
遅ればせながらJガイル氏に返信。





今の時代が狂気を考える時代であることに関しては同意見。ただ、その眼を自分に向けることができているか、という点がこの問題の重要なポイントだと思っている。果たして、「この世はおかしい」と言う人間は自らの狂気・正常というものを考えたことがあるのか?そういう問題意識で書いております。





また言葉の定義に関しては、意図的にぼかしてます。そうした方が、個々人の考える「狂気」が浮き彫りになるからね。





指摘のあった部分に関する自分の考えはそんなところです。
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僕にだーけーアクー禁~♪ (ボゲードン)
2006-06-23 01:34:52
>ぴきた氏



そうだなあ。昔なら問題部分だけ書いてニヤニヤしてたろうけど、今となっては割とどうでもよくなっているというか…というか、ぴきた氏の指摘で昔の口癖が「どうでもいい」だったことを思い出した。まさに「どうでもいい」ことだが(・∀・)





>pokosuke氏



それはそれでいーんじゃね?「テラワロス」とか「釣られないクマー」とか言うのも時にはいとをかし、だw





>Jガイル氏



真面目な内容を書いてくれてるのでちょっとお返事待ってください。この地獄の一週間が終わる土曜日には返信できると思いまふ。
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狂気破綻 (Jがイル)
2006-06-23 00:18:13
ボゲ氏の本文中の内容の通り、問題自体が破綻しているという結論が妥当かと。

ただ、私は



――記事引用――

そういった「正常」(と狂気)を長々と論じることができる、言い換えれば、それが深く観察できるくらいに客体として見えているという時点で、すでに「正常」から逸脱しているのだ。

――引用ここまで――



という考えとは逆に、そうした「正常と狂気」を考えることは、少なくとも現代においては往々にしてあることなので、正常の範疇に含まれるのではないかと思います。

つまり、「正常と狂気」を考えること自体が正常のなせるものだという考えです。



また、以上のような私とボゲ氏の正常(あるいは狂気)の捉え方の違いにもみられるように、言葉のもつ意味合いが人によって異なるため、ますます記事の証明問題の答えがぼけていくのではないかと思います。



>>pokosuke氏

私はわかってましたよw

それなんてエロゲ?
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Unknown (pokosuke)
2006-06-22 20:17:13
いや、俺の書き込みは基本的に何も考えて無いから典拠がどうのとか聞きたかったわけではなく、パッと見、端々の単語が非常に押井アニメっぽいから書いた次第。実は最初の2行以外ほとんど読んでないwww



うん、非常に2chに毒されてるな俺。こういう条件反射的な書き込みは匿名で書くべきかなw
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よくわからん (ぴきた)
2006-06-22 12:20:01
と、いうか、一応考えたがよくわらんし、すごくどーでもいいと感じました。



まあ、あなたもどーでもいいけど書いてみたってなノリでしょうけど。
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かわぴょんさんの回答は (ボゲードン)
2006-06-22 01:34:01
私がこの文章を書いた意図とほとんど同じです(そもそも社会をどう位置づけるのか、というプロセスが重要だと思うので)。



例えば、かわぴょんさんの「判断基準は自分にあるべき」という部分は、(やや毒を含んだ書き方になってはいますが)私の「あなたが考える狂気というものが否が応にも浮き彫りにされるであろう」という部分と通じます。



また狂気の対義語についてですが、正確には「正気」だと思われます。「正気」と「正常」では確かにニュアンスが異なりますが、一応問題文で「狂っている」という表現を使っているので、わかりやすい表現として「正常」を用いました。
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正常の定義 (かわぴょん)
2006-06-21 22:05:27
こちら、かわぴょん。



 狂気の対義語が正常なのかどうかは、不明ですが、正常というのは集合体の平均値だから、平均から外れる行為・あるいは思考は異常であると思われます。それを狂気と呼んで良いかどうかは微妙ですが。

 例えば、地球環境をガンガン破壊する自動車に乗って、森林資源をどんどん浪費する紙を大量に使い、生命体のDNAを完膚無きまでに破壊する原子力で電気を作り・・・そういう世界は狂っているが、その世界に順応している限り、その構成員はその社会において正常である。



 したがってこの問題に対する回答は、

「私は狂っていない。何故ならば、私はこの社会に適応しているからである。仮にこの社会全体が狂っているのだとするならば、この社会を狂っていると判断する方が異端(狂っている)である。問題文は「あなたが狂っていないこと証明しなさい」であるから、判断基準は回答者である自分にあるべき。よって狂っていたとしても、狂っていなかったとしても、どちらにしろ狂っていない。これは酔っ払いが「俺は酔っ払ってない」と答えるのと同じである。」



 という回答でどうでしょう?
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まあ強いて言えば (ボゲードン)
2006-06-21 16:06:54
「さよならを教えて」のことを考えている時に思いついたから、それが典拠ってことになるんじゃね?w
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典拠を聞いてるのかな? (ボゲードン)
2006-06-21 13:21:12
オリジナルの内容ですぜ。トイレで問題を突然思いつき、後で下の文章を追加した次第。
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Unknown (pokosuke)
2006-06-21 02:49:36
これなんて押井アニメ?
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