さて、前回の「ひぐらしとオウム真理教」までで皆殺し編の問題点については大方述べ終わりました。今回は、その批判を補強するいくつかの要素を掲載しておこうと思います。
国家(レベルの集団)が黒幕でそれに神の力を利用して(団結し)対抗する、という構図がオウム的であることは前回述べた通りです。このことについて、作者は自覚をしているのでしょうか?なるほど「宗教についてはよくわからない」という梨花の発言を . . . 本文を読む
さて、前の「虚ろになった方向性」では、神の解体と創造に関する描写が甘いためプレイヤーの批判を招いているのだ、という話をしました。ここでは、症候群的真相に関して述べていきます。
(其の1)
まず先に確認しておきたいのですが、「雛身沢症候群」というものについてひぐらしは肯定的な描写・評価をしてはいません。いや、これは控えめな表現で、診療所の研究を通してそれを撲滅しようとする話や罪滅し編のレナの扱い . . . 本文を読む
寝台列車で大学入試の合格発表を見に行く。
大手町から東西線に乗り換えると、目的地の一つ前の駅が「神楽坂」という名前で、その時俺の頭に浮かんだのは「ガラス坂」。年齢不相応な連想のおかげで神楽坂は妙に印象に残る地名となったが、特に用事もないため大学生活六年間で一度も訪れる事のない、近くて遠い場所だった。
しかしついこの前、ピアニッシモで神楽坂が出てきたのをきっかけに、一度行ってみようという気になり . . . 本文を読む
二次創作という行為やその想像力そのものを否定する気はない。しかし、それらが余りに一般的になることよって、作品が切り取られたものであること、あるいは切り取られたものでしかありえず、そしてその限界こそがむしろ表現の可能性でもあるという事実を受け手たちが忘却し、その結果「説明不足」という批判が安易になされるようになる事に対しては、作品理解という観点から強く批判せざるをえない。(cf.「大きな物語」の凋落 . . . 本文を読む
題名を書いていたら、
さ~て、来週のサザエさんは…「ひぐらしと監視」、「君望サブシナリオ」、「帰納と演繹」の三本です。んがくっく。
とか思いついた。日曜日が終わり、憂鬱な月曜日の接近を告げる話とされるが、あいにくとこっちは日曜日も普通に出勤であることよ。まあそんなことを書きつつ、いつものようにフラグメント。
<ゴルゴ匠…置物、北斗ポスター、ルーツのネタ>
[ひぐらしと監視、イデオロギーなんて話 . . . 本文を読む
今日は等々力渓谷に行ってきた。
この地名との出会いは二年前に逆上る。仕事でこの地名と遭遇した時、「とうとうりき」、いや「ととりき」…?と読み方がわからず、辞書で調べたのが発端だった。それ以来頭の片隅にはあったが、特に訪れるような理由もなく、今に到っていた。しかし、この前帰省した時に見たテレビで等々力渓谷の話が出てきたため、じゃあちょっくら行ってみようかという気になったのだ。
そこで渋谷から . . . 本文を読む
中出し…なぜこれほどまでに増えているのか、山本よし文、ようかい玉の輿、AMP、ダシガラ100%、聖リオの批判性、前向き先生、遠慮する必要がない、リアリティとの関係性、中の方が気持ちいいという知識、子宮口の描写、表現の可能性(入れている状態で子宮口現実では無理)、見えないものを見たい、という欲求では、あとは出したという証拠を求めている、とか、そうすると不安の解消という効果が期待されている、それは象徴 . . . 本文を読む