森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ギンモクセイの葉

2006年11月15日 | 自然観察日記
 同じ園内にあったモクセイの仲間の株である。花はすでになくなっていて、葉からギンモクセイと判断している。キンモクセイと同じ頃に開花する種で香り高い樹木である。
 この種は老木になると葉の棘が無くなるものが出てくる。まったく別種のようだ。ヒイラギも同じく老木になるとあの鋭い棘が無くなってツルンとした葉になるのが面白い。樹も人と同じく年をとると丸くなるものであると教えられた。

ヒイラギの花

2006年11月15日 | 自然観察日記
 ヒイラギの花は直ぐに反り返って綺麗な十字形になっているのを見つけるのが難しい。雌雄異株で見かけた花は雄株の雄花。咲き出しは写真のような十字形で雄しべが2本の端正な花である。

ヒイラギ(モクセイ科)

2006年11月15日 | 自然観察日記
 遅咲きの種にヒイラギもあった。ヒイラギというと12月のクリスマスの頃の飾りによく利用される棘棘の葉を持った樹である。
 この写真は福島潟の脇にある「市島邸」(新潟県下で最も広大な土地を所有していたといわれる)という豪農の屋敷に咲いていたものである。このモクセイの仲間には、キンモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイなどがあり、庭木としてよく見かける。いずれも芳香がある。しかし、キンモクセイほどの香りではない。