森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒメスミレ(スミレ科)?

2006年11月18日 | 自然観察日記
 まだ色がある芝生にスミレの花が見える。どうもヒメスミレのようなのだが春先の花とはかなり雰囲気が違う。もっとも我が家の庭に蔓延っているのはスミレサイシンなのだが葉の形から明らかに違う。アケボノスミレという種にも似ているのだが我が家に急に出現したとも考えにくい。難しいスミレの同定だが、いろいろ思案したところでヒメスミレが季節を間違えて開花したものと考えている。
 種によっては「春型」とか「夏型」というように形態に大きな差を持つものがある。ヒメスミレが安定した2型持つのかどうかわからないが、変異は結構一般的に起こっているのだろう。
 寒風が吹き始め山に白いものが目立ち始めたが、日差しが戻ればもう少しスミレの花を楽しめる。