森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イソギク(キク科)

2006年11月28日 | 自然観察日記
 イソギクの花が咲き始めた。長岡の地にイソギクはちょっと似合わないのかもしれないが、毎年この時期に半分落ち葉に埋もれながら花を見せる。20年も前の話で、沼津の友人の家に集った時に海岸通りの崖にへばりついていたものを連れてきたものである。
 伊豆の海岸通りにはごく普通に見られる。葉の裏が綿毛で白い。海岸の岩場は生育環境としては厳しいところだろうから、そこで生きる術としての綿毛なのだろう。
 もともと西日本太平洋側の海岸沿いの崖に生えているもので、越後には見られない。園芸的な価値が高いわけでないから園芸店などでも売られているものではない。越後においては我が家のイソギクは結構貴重な代物ということになるのだろか。