亜高山などの湿地に良く見られるイワショウブ、小さな湿原にちょうど見頃をむかえていました。ウメバチソウなども咲いているのですが目立つのはイワショウブだけの湿地です。蓮華温泉の蓮華の森と名づけられた遊歩道は少し起伏はありますが湿地や尾根道など変化に富んでいてゆっくりと散策するのにいいコースですね。
花は白いのですが受粉結実すると赤みを帯びてきます。もう少しして実の季節になると全体が赤くなりこの季節もとてもいいものです。腺毛があって粘つくのもこの種の特徴ですね。食虫植物のように虫を捕らえて栄養にしているということはないようですが、どういう理由で粘つく腺毛など身につけたのでしょうか。将来この植物もモウセンゴケのように食虫の性質を身につけようとでもしているかのようです。同じ湿地に生える植物、十分な栄養がない・・と考えるとそんな変異が本当に起こるかもしれません。