見慣れない花がありました。小さな花が雨にぬれて光っています。つぼみもあるのにまばらに咲いている花にはきちんと整った花がありません。葉の雰囲気からしてユキノシタ科のものとは見当は付くのですが・・・。後で調べてフユユキノシタと分かりました。
花が咲くと花弁は直ぐに落ちてしまうらしく、隣の花にはしべしか残っていません。可愛い白い花を咲かせるのですが、せっかくつけたのになぜ早々に落としてしまうのでしょうか。理解しがたい現象が自然界には多いものです。そんなことを見つけては一人楽しんでいます。
フユユキノシタ咲く隣の小沢にはダイモンジソウがありました。同じ「ユキノシタ属(saxifraga)」でかなり近い種です。同じ環境に同居するのも考えてみれば不思議なこと。わざわざ別種に進化したのにまた再び同じ環境に生育しています。長い時間が流れてのことだとは思いますが、この2種にはどういう歴史があったのでしょう。