鎖場の近く、沢沿いの岩がごろごろしている場所にとても実の長い草が生えていました。イワハタザオです。アブラナ科の種ですから十字架状の花弁を持つ花で、果実が旗の竿のように長いのが特徴です。なかなか、的を得た名前だと感心します。なかなか見る機会が少ない種で広く県内に分布しているとはいえ、私は上越の県境付近や村上の海岸線、胎内の荒川の沿いの岩場などで観察した程度です。阿賀野川沿いや佐渡にもあるそうですが、信濃川沿いには記録はほとんどないようです。
近くを探して花を持つ個体を見つけてカメラを向けるのですが、なかなかピンの合った絵が撮れません。何とか花が認められる一枚がこれで、拡大するとボケますから分かる程度にしておきました。弥彦山塊では結構自生しているようで採集の記録は意外に多いようです。