森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハルユキノシタ

2015年06月17日 | 自然観察日記
早春に糸魚川で見たハルユキノシタです。県内では主に県南に生育するとみられる特殊な分布をする種として紹介したものですが、弥彦山塊にもあるとしたのですが期せずしてご当人が出てきました。丸みのある葉の形態は糸魚川で見たものと同じです。この種は米山や魚沼あるいは津川などにはないのですから、そういう意味でも植物の分布という観点から弥彦山塊の特殊性が浮き彫りにされますね。

アワブキの葉

2015年06月17日 | 自然観察日記
アワブキも生育しています。大きめの葉で平行脈が特徴的です。主に海岸線の暖かい地域に見られる印象ですが、弥彦山塊に自生していても特段違和感がありません。個人的には新津丘陵での印象が強く、これから奥の阿賀野川沿いにも生育しているようです。かつては海岸線がずっと内陸に広がっていたと考えられますから、現在の海岸線と離れていても納得がいきます。この樹は水っぽくて切ると泡を吹くのでこんな名前が付られたとか(花が泡のように見えるという説も)。