タネツケバナの仲間は至る所で目にしますが、結構種が異なっていて正確に見極めるのはなかなか難しいと思います。オオケタネツケバナは東日本の山間の湿った場所に生育する種とされています。魚沼の山地の沢沿いなどでは普通に見かける種ですからあまり気にも留めないので少々かわいそうな存在。しかし、よくお世話になったこともあります。奥深い沢に入って昼食をとる時などに、このタネツケバナをむしってきては塩味をつけてサラダ代わりにむしゃむしゃとよく食べたものです。ちょっとピリ辛でなかなかいけます。平場では西洋仕込みのクレソンがはびこっていますが、山のクレソンという位置づけでしょうか。しかし、れっきとした自生種です。