森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カラマツ

2015年07月11日 | 自然観察日記
植林ではなく自生するカラマツが多い場所で、一見植林地かなと思うくらいの個体数があります。尾根筋に見られる個体は生育が悪く低木から亜高木のレベルで、ちょうど花がついている位置が目の高さ。観察にはこれほど都合のいい状態はありません。

カラマツの球果

2015年07月11日 | 自然観察日記
もう花は終わって球果という状態になったでしょうか。それでも、花の名残が感じられます。一つ一つの鱗片には雌花が包まれているのですが、ざっくり言ってこれが雌花の塊と思えばいいのではないでしょうか。カラマツの球果は多くの人は見ていますが、「花」のことは知らない人が多いと思います。本当は、もう少し早い時期の状態が「花」というには相応しく、色ももっと美しい緑色をしています。残雪期がいいのです。