高山帯に行けば必ず出会える定番の低木。高山帯にはツツジ科の低木がたくさんあります。概してツツジ科の種は多くの種が住みたがらないような条件の悪そうな場所に活路を見出しているように見えますが、そんな一つに高山帯があるのでしょう。低温や強風。強い紫外線などなどこれらをうまく処理する能力を備えて環境に適応していると理解できます。木本ですから地下などに越冬芽を形成するわけにはいきません。低木化することで厳しい環境を乗り切っているのでしょう。
坪型のかわいい白から桃色の花が先端に数個付きます。コケモモは花より夏から秋に実赤い実がいいですね。これを採集してジャムなどに加工する人もいます。あまり日本では一般的ではないようですが、外国それも北方の国はごく普通にコケモモを食材に利用しているようです。甘酸っぱい果実は結構たくさん実りますから保護地区ではない場所ならもっと利用してもいいのではないでしょうか。