森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

マンネンスギ

2015年07月28日 | 自然観察日記
雪解けが遅かったのかこの個体はようやく栄養葉を伸ばしてきたところです。やがて水平に展開して真ん中には胞子葉(正確には胞子のう穂)を槍のごとく長く立てます。すでに、真ん中には色の変わった胞子葉が伸び始めています。シダ植物でヒカゲノカズラ科に属しています。多年草になりますが常緑ではあるものの毎年新しい株を延ばしてきます。

ミネヤナギ 雌株

2015年07月28日 | 自然観察日記
高山帯に這いつくばるように生育するヤナギはミネヤナギ。雌雄異株の個体ですから果実がついていれば雌株ということになります。葉の裏は綿毛がたくさんあるために白く見えます。

ツマトリソウ

2015年07月28日 | 自然観察日記
全域にツマトリソウが多く見られました。可憐な花で山道を歩く所々に顔を出してくれ和ませてくれます。もう少し桃色がかっている花のですが、写真にすると色が飛んでしまいます。「ツマトリ」の由来は花弁の縁が縁どられることなのだそうですが、明確に縁どられている花にはなかなか会えません。ちょっと変わった点は、花弁が7雄しべも7という「7」を基本にしている構造をした花です。他にこれと同じ構造をした花はあるとは思いますが私の知識の中にはありません。