雪解けが遅かったのかこの個体はようやく栄養葉を伸ばしてきたところです。やがて水平に展開して真ん中には胞子葉(正確には胞子のう穂)を槍のごとく長く立てます。すでに、真ん中には色の変わった胞子葉が伸び始めています。シダ植物でヒカゲノカズラ科に属しています。多年草になりますが常緑ではあるものの毎年新しい株を延ばしてきます。
全域にツマトリソウが多く見られました。可憐な花で山道を歩く所々に顔を出してくれ和ませてくれます。もう少し桃色がかっている花のですが、写真にすると色が飛んでしまいます。「ツマトリ」の由来は花弁の縁が縁どられることなのだそうですが、明確に縁どられている花にはなかなか会えません。ちょっと変わった点は、花弁が7雄しべも7という「7」を基本にしている構造をした花です。他にこれと同じ構造をした花はあるとは思いますが私の知識の中にはありません。