湿地部分ではないのですが尾根道の水はけの悪そうな場所にズミが花を咲かせていました。いろいろな場所で見かけるバラ科の低木です。つぼみが赤味が強いのに開花すると白い花になります。リンゴと同じ属ですから別名コリンゴ。低木といっても3m位にはなりますから、これが花一杯に咲くとなかなか見ごたえがあります。今回はそういう状態の樹には会えませんでしたが・・。
スズランもたくさん見られました。上信越の越を除いた高原地帯にはスズランは多いのですが、なぜか「越」つまり新潟県内にはスズランはごくごく限られた場所にしか分布が確認されていません。面白い現象ですね。私が知る新潟県内のスズランは平標の尾根に1ケ所あるのみです。
イワインチンももう少し経たないと花が咲かない種ですから、6月下旬の姿では絵になりませんが記録のために載せておきます。インチンとはカワラヨモギの別名とか。高山の岩場に生育するカワラヨモビに似た植物というのでイワインチンになったという話を聞いたことがあります。秋口に黄色い花をたくさん頭部につけるキク科多年草です。れっきとした高山植物です。