崖にハルユキノシタも見つかります。よく調べると結構多く生育していることが分かります。ちょうど花期に当たり至る所の株に花が見られました。この種もどちらかといえば山奥の渓流沿いに見られるのですが親不知の海岸の岩場も生育圏のようです。
ユキノシタの花に比べ花期は早く雪解け早々に白い花を咲かせます。花弁の2枚が大きく全体で「大」の文字に近い構造。ダイモンジソウは晩秋に咲く花ですがハルユキノシタは早春の花と思えばよいでしょう。花はダイモンジソウの方がスマートですがハルユキノシタは太目です。実はハルユキノシタが開花するころにはあまり渓流などに行ったことがないのか花を見るのが実に久しぶりでした。白い花の中に微かにピンク色がかった花を見つけたのですが、離れた崖にあるため証拠となる写真が撮れません。ダイモンジソウ属の花色には結構変異があるようですから色のついたものが時にあっても不思議ではありません。