森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

清津峡

2016年05月21日 | 自然観察日記
全国の三大渓谷の一つといわれるのだそうですが、時間を見つけ津南町の清津峡に足を運びました。何年か前に落石という大きな事故があり、それ以来大きく変わった清津峡の観光。昔は渓谷沿いに遊歩道がありましたが、今は有料のトンネルを歩いて渓谷の雄大さを垣間見ることしかできません。ただし、渓谷を歩く登山道も別にあるようですから湯沢までの長い渓谷の散策はできるようです。

清津峡渓谷

2016年05月21日 | 自然観察日記
これはトンネル最奥の展望場所から見た清津峡渓谷です。柱状節理からなる花崗岩の岩肌をえぐって流れる清津川は、雪が消えた今は静かで澄んでいました。こういう渓谷がかなり長い間連なっているのですが、今はその縁を歩くことはできません。登山道はかなり上に作ってるのでしょう、緩く広くなった河原の場所は川岸を歩けると思っています。越後湯沢の入口までは10km以上はあるでしょうか。
ところで、左下の積石の間からスミレが一株。遠くてしっかり判定できませんがおそらくオオタチツボスミレ。こんな光景最近糸魚川の親不知で見たような・・。荒々しい景観にけなげに踏みとどまっているスミレが対照的でした。

清津峡対岸に咲くツツジ

2016年05月21日 | 自然観察日記
4ケ所ある展望所から対岸を見るとそれぞれに興味深いものが見えます。そのうちの一つがツツジの花。近そうで遠いので正確には分からないものの、この季節に花がある種はユキグニミツバツツジでしょう。急な崖に点々と張り付いて桃色の花を見せています。信州の木曾谷のように量は多くなくあでやかでもありませんが、雪国らしい控えめの存在がいいのです。急峻な岩場に澄んだ水と桃色の花がなかなかいい味を出していました。