孤立した岩場にキケマンの株がありました。何を好んでこのような場所に生育してのか少々滑稽でもありますが、種子が落ちたところがここで競争相手もいなかったというところでしょうか。無事成育し立派に開花しています。越年草ですから昨年発芽してこの岩場で一冬越して今開花しているということになります。結実後はこの株は枯死しますから、再びここにキケマンが生育するかは落ちた種子によることになります。
ミヤマキケマンは県内広く分布しているようですが空白域が多くまんべんなく見られる種ではないようです。里山には原則見られませんが弥彦山塊では比較的里に近いところで観たことがあります。山地性の種ではあってもいわゆる深山というような場所では出会ったことはありません。