森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒカゲノカズラ

2017年08月04日 | 自然観察日記
キャンプ場のキャンプファイヤーをするエリアのような一角にヒカゲノカズラのちょっとした群落ができていました。シダ植物ですがこれが古生代の石炭紀あたりに大繁茂し石炭になったリンボクの末裔なのだそうです。想像つきにくいのですが、そういう昔の植物につながっているということに思いをはせると不思議な世界が見えてきそうな気がします。
この大量に出る胞子を利用して、ナシなどの果実を人工授粉させる際の花粉に増量剤として混ぜて利用するのだそうです。機械を使って吹き付け散布するには吸水性が少なく流動性のあるヒカゲノカズラの胞子がいいとは、ユニークな利用の仕方です。

アカマツの幼木

2017年08月04日 | 自然観察日記
公園の裸地にはアカマツがたくさん生えています。その樹形が特徴的なので取り上げました。松林のマツの枝は下の方のにはついていませんが、日当たりのよい場所のマツは根元からこんもりと葉が茂っています。十分な光があればこのまま縦横にほろがっていくと思いますが、わきにほかの植物やほかの個体が接してくると光が弱くなりますから次第に葉や枝を失い上に上に伸びるだけになってしまうと考えられます。