森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ツマトリソウの群落

2017年08月16日 | 自然観察日記
一角に白い小さな花が群れている場所がありました。近づいてみるとそれはツマトリソウ。高原の草地に行けば普通に見られる種で、特別珍しいものではありませんが、これだけ密生している場所はなかなか出会いません。条件が整えばこういう生態を見せる種であることを学びました。
「妻とり草」というイメージでいた頃が懐かしく思います。未婚者の多い昨今、この花の「恩恵」を受けて結ばれる世の中であるといいなぁ、などと勝手な理屈をこねまわしてしまいます。

ツマトリソウの花

2017年08月16日 | 自然観察日記
ツマトリソウはサクラソウ科の種。6枚から8枚の花弁があり離弁の花のように見えますが、合弁の花で散るときはおしべもろとも落下します。あまり気づかないのですが、若い花には薄く紅が先端にさしていて、これが「端(つま)を縁取る」ということから名づいたものというのだそうです。いづれにせと愛らしい花です。